本文
栗山町指定文化財に新たに2件を指定
令和7年1月29日付で指定文化財が2件決定しました。
新たな指定は、令和5年1月以来の2年ぶりで、今回の指定で全14件の登録になります。
新たに指定された文化財
水難溺死者供養之碑(すいなんできししゃくようのひ)
有形文化財(歴史資料)
令和7年1月29日指定 1基
所在地:栗山町角田42番地 方田寺
明治31(1898)年9月、大雨によって増水した夕張川の流域を襲った大洪水は、栗山町内だけで40名以上、夕張川流域一帯で80名を越える犠牲者を出す大災害となった。
当時の角田村有力者は村内から篤志を集め、災害の翌年となる明治32(1899)年、方田寺境内に「水難溺死者供養之碑」を建立した。
本石碑は、現在に至るまで栗山町で発生した前例のない大規模自然災害の悲惨さを語り伝えていくものとして、また、自然災害への防災意識を高める「自然災害伝承碑」として、歴史を伝え治水対策などの教訓を風化させないための意義は大きい。
雪薄紋蒔絵長持(ゆきすすきもんまきえながもち)
有形文化財(歴史資料)
令和7年1月29日指定 1棹
所在地:栗山町角田60番地4 泉記念館
明確に記された史料はないものの泉麟太郎の角田村(栗山町)移住までの経歴を総合的に判断すると制作された年代は江戸時代まで遡る可能性は大きく、保存状態の良さや丁寧な蒔絵、家紋と唐草紋が施された彫金は、美術工芸品としても高く評価できるものである。
また描かれている「雪薄紋」は、伊達家との結びつきを示すものであり、泉麟太郎と石川家、伊達家とのつながりを窺い知ることができる史料でもある。
そして何より、栗山町と宮城県角田市との結びつきの強さを時間や距離を越えて示す象徴的な史料として、価値は大なるものである。
栗山町指定文化財
栗山町指定文化財は、栗山町文化財保護条例(平成16年4月1日施行)に基づき「町にとって歴史上または学術上(芸術上、鑑賞上) 価値の高いもの」のうち、「町にとって特に重要と認めるもの」として保護するものです。