マラソン 栗山高校 まつり 移住・定住 広報くりやま 栗の樹ファーム 栗山英樹 ふるさと納税
本文
令和6年栗山町議会定例会3月定例会議の開会に当たり、町政執行に挑む私の所信を申し上げます。
新型コロナウイルス感染症が、5類感染症へと移行となり間もなく2年、ようやくまちにも、コロナ禍以前の賑わいと日常が戻ってきたことを実感できるようになりました。
一方で、昨年元日に発生した能登半島地震、また、8月には日向灘沖地震により初めて南海トラフ地震臨時情報が発表されるなど、全国各地で自然災害が頻発しております。
さらには、エネルギーや物価高騰により、依然として町民生活や地域経済に大きな影響が生じているなど、こうした危機やリスクに対する備えの重要性をあらためて再認識しているところであります。
さて、私が多くの町民の皆さん並びに議員の皆さんの力強いご支援を賜り、2期目の町政を担わせていただき、早や3年が経過しようとしております。
就任時にお約束した「元気を結集し、笑顔が輝くまち」の実現を目指し、また、先送りのできない町政課題を解決すべく、これまでの間、一つひとつの取組を着実に推進してまいりました。
長年の懸案でありました栗山赤十字病院の建替に関しましては、いよいよ本年、新病院が開院する運びとなり、また、維持・存続が危惧されておりました栗山高等学校と北海道介護福祉学校に関しましても、新たな学生確保対策などにより、一時の危機的状況を脱しつつあるなど、それらの取組がようやく実を結ぼうとしております。
こうした中で、加速化する人口減少や少子高齢化への対応はもとより、小・中学校適正化の問題や南部地域の医療供給体制の確保、持続可能な除排雪体制の確立、減便・廃線が続く地域公共交通の確保、さらには地域活力の維持に向けた企業誘致の推進など、新たな町政課題も山積してきております。
令和7年度は、これまで進めてきた取組をしっかりと軌道に乗せ、また、山積する難題を解決すべく、その足掛かりとするための重要な1年となります。
これまで築き上げてきた「ふるさと栗山」を、次なるステージへとつないでいくため、10年後、20年後を見据えた未来志向のまちづくりを進めてまいります。
町政2期目の締めくくりとなる新年度の町政執行に当たり、「5つの基本目標」を掲げ、全力で町政を推進してまいります。
持続可能で活力ある地域経済を構築するためには、農商工各産業の体質強化とともに、地域特性を活かした新たな産業の創出など、経済を好循環させていく環境づくりが必要であります。
その重点施策として、各産業を支える多様な担い手の育成・確保や生産性の高い栗山農業の確立、賑わいあふれる商店街の創出、トップセールスによる企業誘致の推進、栗山煉瓦創庫くりふとを拠点としたさらなる関係人口の創出などに取り組みます。
魅力ある地域資源を最大限に活かしながら、成長を加速させていく「賑わい躍動するまち」を築いてまいります。
すべての町民が心身ともに健やかで、生きがいを感じながら生活するためには、健康意識の高揚や医療供給体制の確保、地域包括ケアシステムの充実など、地域全体で支え合う仕組みづくりが必要であります。
その重点施策として、生活習慣病予防対策や健康寿命延伸のまちづくりの推進、栗山赤十字病院の建替や持続可能な医療供給体制の構築、介護予防事業の充実やケアラー支援の拡充などに取り組みます。
誰もが健幸で、生きがいをもって暮らし続けることができる「心安らぐ暖かなまち」を築いてまいります。
次代を担う子どもたちが、ふるさとに誇りと愛着を持ち、心身とも健やかに成長し続けるためには、安心して子育てができる切れ目のない支援や、栗山らしい教育環境づくりが必要であります。
その重点施策として、子育て世代包括支援センターを核とした総合的な子育て支援、地域資源を活かしたふるさと教育の推進、栗山高等学校の魅力づくりや北海道介護福祉学校との連携による教育モデルの構築などに取り組みます。
子育てを地域全体でサポートし、子どもたちが元気に活躍できる「輝く未来を育むまち」を築いてまいります。
栗山の恵まれた豊かな自然環境や貴重な伝統文化など、受け継がれてきたかけがえのない財産を守り、未来へと継承していくためには、その魅力を共有し、伝え広げていくことが必要であります。
その重点施策として、ハサンベツ里山など自然環境の保全・再生、文化財や伝統文化、郷土芸能の保護・継承、若者・子育て世代の移住・定住の促進、地球温暖化対策やネイチャーポジティブ(自然再興)の推進などに取り組みます。
先人が守り育ててきた豊かな自然・歴史・文化を、未来につなげていく「魅力をつなぐまち」を築いてまいります。
人口減少や少子高齢化など、社会情勢の急速な変化とともに、多様化する様々な地域課題に対応するためには、町民と行政との協働による、自立したまちづくりが必要であります。
その重点施策として、地域防災力の強化、地域情報の発信拠点であるコミュニティFM放送の活用、南空知定住自立圏など広域連携による地域づくりの推進、DXによる行政サービスの向上、女性活躍や男女共同参画の推進などに取り組みます。
町民と行政が共に考え、行動し、ふるさとの未来を創造していく「みんなで創るまち」を築いてまいります。
また、これら5つの基本目標のほか、行政運営面に関しましては、引き続き、「栗山町経営改革推進計画」に基づく取組はもとより、業務の効率化や職場環境の改善、職員の意識改革や能力育成など、組織力強化に向けた取組を着実に進めてまいります。
以下、新年度の主要施策の概要を、「栗山町第7次総合計画」に おける分野別政策の基本方針に沿って申し上げます。
持続可能な循環共生型社会の実現に向けて、排出ごみの抑制や再生可能エネルギーの活用などによる環境負荷の低減、生態系と 調和する豊かな自然環境を次代につなぐ取組を推進してまいります。
また、地域防災力の強化を図るとともに、交通安全意識の高揚を図る活動や地域安全運動を推進し、町民の安全・安心な暮らしの確保に取り組んでまいります。
ごみ処理につきましては、町民との協働による適正な分別により、減量化や再資源化を図ってまいります。
また、昨年4月から変更となった、ごみの分別方法の周知徹底を図るなど、広域焼却処理事業を円滑に推進してまいります。
○今年の約束
ごみ分別の徹底、再資源化を推進します。
広域焼却処理事業を円滑に推進します。
ごみステーションの設置・修繕を支援します。
生ごみ堆肥化容器などの購入を支援します。
塵芥収集車(2t車)を更新します。
環境・エネルギーにつきましては、「栗山町地球温暖化対策実行計画」に基づき、カーボンニュートラルの実現に向け、温室効果ガス排出抑制の取組を推進してまいります。
また、生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せることを目的とする「ネイチャーポジティブ(自然再興)」の取組を進めるため、関係機関・団体と連携し、全町的な機運の醸成を図ってまいります。
○今年の約束 太陽光発電システム設置費を支援します。
カーボンニュートラルに取り組む事業者を支援します。
公共施設等の空調設備を整備します。
ネイチャーポジティブ実現に向けた取組を行います。
防災につきましては、「栗山町地域防災計画」に基づき、自主防災組織及び活動への支援や、関係機関・団体と連携した防災訓練を実施するとともに、女性の視点を活かした避難所運営など地域防災を担う リーダーの育成、「避難行動要支援者個別計画」の策定を進めるなど、全町的な防災体制を強化してまいります。
また、緊急告知FMラジオや栗山町防災情報メールの普及促進など災害時の情報伝達手段の充実を図るとともに、災害用物資の計画的な確保を進めてまいります。
○今年の約束 地域防災を担うリーダーの育成を推進します。
自主防災組織の設置・活動を支援します。
関係機関・団体と連携した防災訓練を行います。
避難行動要支援者個別計画の策定を進めます。
緊急告知FMラジオや防災情報メールの普及促進を図ります。
消防・救急につきましては、町民の安全・安心の確保を最優先に、各種災害発生時に迅速かつ的確に対応できる体制の強化を図ってまいります。
また、広報活動や火災予防査察の強化など、防火意識の高揚を図るとともに、さらなる救命率の向上のため、救急救命講習の充実に努めてまいります。
○今年の約束 火災予防査察の強化を図ります。
広報車を更新します。
第3分団第1部庁舎サイレン塔塗装を行います。
生活安全につきましては、警察署や交通安全協会をはじめ関係機関・団体と連携し、高齢者の交通事故防止や飲酒運転の根絶、自転車の安全利用など、交通安全運動を推進するとともに、交通安全施設の整備を進めてまいります。
また、防犯協会や暴力追放運動推進協議会をはじめ関係機関・団体と連携し、防犯カメラの設置やイベント時における巡回など、犯罪等の予防や非行防止の活動を推進してまいります。
さらに、全国的に多発している「SNS型投資・ロマンス詐欺」をはじめとする特殊詐欺や悪質商法の被害防止に向け、消費者協会などと連携し、相談窓口や広報啓発活動の充実を図ってまいります。
墓園・墓地につきましては、快適な墓参環境づくりを推進するとともに、合葬墓を含めた墓園の整備について検討してまいります。
○今年の約束 自転車用ヘルメットの購入を支援します。
高齢者の運転免許証自主返納を支援します。
防犯カメラを栗山市街地に設置します。
南空知4町の広域消費生活相談を行います。
合葬墓を含めた墓園整備を検討します。
墓園入口の整備に向けた用地交渉を進めます。
子どもたちが、自分らしさを大切にしながら自己肯定感を持って、分かる喜び、学ぶ楽しさを実感するとともに、生涯にわたって学び続ける意欲を持てるよう、栗山らしい教育環境づくりを進めてまいります。
学校教育につきましては、文部科学省が進める次期学習指導要領の目指す方向性を踏まえ、グローバルな視点でものごとを考え、自ら発信し実行できる子どもたちを育むため、「社会に開かれた教育課程」の充実を図ってまいります。
また、地域との連携・協働の下、幼保小中一貫した教育を推進するとともに、9年間の学びの連続性を活かした教育内容を充実するため、ICTの活用とプログラミング教育を推進してまいります。
さらに、公平・公正な学習環境を構築するため、小・中学校の適正配置計画に基づく再編準備を進めてまいります。
栗山高等学校につきましては、「魅力化ビジョン」の実現に向け、北海道介護福祉学校との連携による教育モデルを構築するとともに、女子硬式野球部の活動支援など、魅力ある高校、選ばれる学校づくりを推進してまいります。
○今年の約束 いじめの防止等に関する条例に基づく取組を推進します。
小・中学校適正配置計画に基づく再編準備を進めます。
幼保小中一貫教育連携プログラムを推進します。
1人1台端末の更新とICT支援員を配置します。
栗山高等学校の魅力化ビジョンの取組を進めます。
新たな栗山高等学校支援策を検討します。
給食センターの空調設備と厨房設備を更新します。
北海道介護福祉学校につきましては、「中期経営戦略」に基づき、特色あるカリキュラムによる優れた介護福祉士の養成・輩出に取り組むとともに、地域包括ケアシステム構築の一端を担う、地域から必要とされる学校づくりを進めてまいります。
また、学生募集につきましては、高校訪問や進学相談会をはじめ、自治体包括連携など様々な角度から対策を講じるとともに、福祉・介護人材の育成に向けた、栗山高等学校との「高専一貫教育プログラム開発事業」を着実に推進してまいります。
〇今年の約束 学生確保対策を強化します。
介護人材の確保に関する自治体包括連携を推進します。
小・中学校における福祉教育を支援します。
介護職員初任者研修を開講します。
高専一貫教育プログラム開発事業を推進します。
生涯教育につきましては、リーダー研修事業や町民講座、いきいきスクールなど学習の場を提供し、すべての町民が、生涯にわたって自主的に学べる環境づくりを推進してまいります。
また、図書館につきましては、多様化する町民の学習意欲や読書意欲に対応するため、図書の充実を図るとともに、館内のコミュニティスペースを有効活用し、誰もが気軽に図書館を利用できる環境を提供してまいります。
○今年の約束 リーダー研修事業や町民講座の充実を図ります。
図書の充実を図ります。
自然環境教育につきましては、「栗山町自然教育中長期計画」に基づき、関係団体と連携し、未来へと継承すべき貴重な財産である自然・里山環境の保全・再生活動を進めてまいります。
また、雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスを拠点とし、「ふるさと自然体験教育」の充実を図るなど、人と自然が共生するまちづくりを推進してまいります。
○今年の約束 雨煙別川のいきもの豊かな川づくりを進めます。
オオムラサキ館サポーター養成講座を開講します。
ハサンベツ里山の保全活動を支援します。
自然体験プログラムを充実します。
スポーツにつきましては、スポーツ協会をはじめ関係団体と連携し誰もが心身ともに健康に過ごすことができるよう、気軽にスポーツに取り組む機会の充実を図るとともに、体育施設の計画的な整備を 推進してまいります。
また、「第4回くりやまハーフマラソン」を開催し、スポーツを通じたまちの賑わいを創出してまいります。
○今年の約束 スポーツセンターのトレーニング機器を更新します。
第4回くりやまハーフマラソンを開催します。
芸術・文化につきましては、文化連盟をはじめ関係団体と連携し、町民が芸術・文化に親しむ環境づくりを進めるとともに、町民の自主的な文化活動や芸術家の活動、伝統文化の継承などを積極的に支援してまります。
また、新たな文化財の発掘を進めるとともに、貴重な文化財の保護・継承に取り組んでまいります。
○今年の約束 伝統文化・郷土芸能の継承や文化活動などを支援します。
札響ひなまつりコンサートなど芸術文化鑑賞事業を支援します。
国際・地域間交流につきましては、まちの将来を担う子どもたちの豊かな感性や国際感覚を育むため、「少年ジェット希望の翼」や 英語コミュニケーションスキル研修事業を実施するとともに、 姉妹都市角田市との相互交流事業を継続し、郷土愛の醸成促進を 図ってまいります。
○今年の約束 少年ジェット希望の翼事業を行います。
英語コミュニケーションスキル研修事業を行います。
角田市との子ども交流派遣事業及び勤労青年研修受入事業を行います。
すべての町民が健康でいきいきと心豊かに暮らせるよう、医療・保健・福祉・介護サービスの一層の充実を図ってまいります。
また、子どもたちが健やかで幸せに成長できる「こどもまんなか社会」の実現を目指してまいります。
保健につきましては、「第2期栗山町健康増進計画」に基づき、食生活の改善や運動習慣による生活習慣病の発症予防に取り組むとともに、各種検診による疾病の早期発見・早期治療により重症化の予防に向けた保健指導を充実してまいります。
また、町民の主体的な健康づくりを支援するとともに、地域や関係機関、企業と連携し、健康寿命延伸のまちづくりを実践してまいります。
○今年の約束 生活習慣病の重症化予防の取組を強化します。
自殺対策を支える人材養成研修会を行います。
町民チーム対抗ウォーキング事業を行います。
健康寿命延伸のまちづくり協働宣言の実施企業に情報提供や啓発活動を行います。
地域医療につきましては、栗山赤十字病院と連携し、新病院開院に向け、建替工事を推進するとともに、救急医療体制及び地域医療機能の確保に係る支援を行ってまいります。
また、地域医療協議会と連携し、町民が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、在宅医療体制の充実を図るとともに、南部地域における医療供給体制の確保に向けた検討を行うなど、それぞれの地域に必要な医療水準の維持に努めてまいります。
○今年の約束 栗山赤十字病院の建替工事を推進します。
南部地域の医療供給体制の確保に向けた検討を行います。
救急医療体制及び地域医療機能の確保に係る栗山赤十字病院への支援を行います。
訪問看護の充実・オンライン診療導入に向け協議を行います。産婦人科・小児科オンライン相談を行います。
児童福祉につきましては、「第3期栗山町子ども・子育て支援事業計画」に基づき、妊娠から出産、子育て期まで切れ目のない、子育てのニーズに沿った支援を行うなど、誰もが安心して出産・子育てができる環境づくりを進めてまいります。
また、母子に対する心身のケアや育児サポートなど、産後ケア事業の充実を図り、安心して子育てができるよう支援してまいります。
さらに、子ども発達サポートセンターを中心に、心身に障がいや発達に遅れがある子どもの早期発見や早期療育への取組を進めてまいります。
○今年の約束 助産師による産後ケア事業を充実します。
新生児世帯に子育て応援券を配付します。
放課後児童クラブに児童の入退室管理システムを導入します。
ファミリー・サポート・センター事業の充実を図ります。
支援が必要な家庭やヤングケアラーへの適切な支援を行います。
子ども家庭センター設置に向けた検討を行います。
子ども・子育て条例の制定に向けた検討を行います。
障がい児の通所費用等を助成します。
病児・病後児保育事業の実施方法について検討を行います。
育児休業等奨励金制度の創設に向けた検討を行います。
高齢者福祉につきましては、「第9期栗山町高齢者保健福祉計画・ 介護保険事業計画」に基づき、総合的な相談支援や介護予防事業を行うとともに、保健・医療・福祉・介護に携わる関係機関などと連携し、個々の状況に応じたきめ細やかな支援を行う地域包括ケアシステムを推進してまいります。
また、北海道介護福祉学校と連携し、介護人材の育成・確保に向けた支援に取り組んでまいります。
○今年の約束 重度化予防に向け、介護予防事業の充実を図ります。
配食サービス事業を行います。
除雪サービス事業を行います。
介護人材の育成・確保に係る支援を行います。
地域福祉につきましては、誰もが生きがいを持った日常生活を 送られるよう、地域や民生委員・児童委員、社会福祉協議会など関係機関・団体と連携し、地域社会全体で見守り、支え合う活動を支援してまいります。
また、「第2期栗山町ケアラー支援推進計画」に基づき、すべてのケアラーが孤立することなく、安心して介護や看護ができる地域づくりを推進してまいります。
○今年の約束 見守り・安心ネットワーク事業を推進します。
まちなかカフェなどの運営を支援します。
ケアラーサポーターによる訪問事業を充実します。
ケアラー推進月間事業の充実を図ります。
ケアラーお出かけ安心サービス事業を行います。
介護者の抱えている課題を見える化するケアラーアセスメントに取り組みます。
障がい者福祉につきましては、「第6次栗山町障がい者基本計画」に基づき、障がいのある方が、自立した日常生活や社会参加を行うことができる共生社会を実現するため、相談支援体制の充実を図ってまいります。
また、栗山町ふるさと福祉基金を活用し、障がいのある方の地域生活及び就労環境の充実を図ってまいります。
○今年の約束 手話奉仕員養成研修事業を行います。
障がいに関する相談体制の充実を図ります。
障がいに対する町民・事業者の理解の促進を図ります。
基幹産業である農業をはじめ、商業、工業の基盤を強化するとともに、担い手の育成や雇用の場の確保による地域産業の活性化を促進してまいります。
また、まちの賑わいと関係人口の創出に向け、観光・交流産業の充実を図ってまいります。
農林業につきましては、「第5期栗山農業ルネッサンス」に基づき、関係機関・団体と連携し、農業後継者の育成や新規就農者の受入など、地域農業を担う人材の確保に取り組んでまいります。
また、担い手への農地の集積や農業生産基盤整備、新技術の導入などにより生産性の高い農業を推進し、安全・安心で良質な農産物の生産を促進してまいります。
さらに、「栗山町森林整備計画」に基づき、南空知森林組合をはじめ関係機関・団体、企業と連携し、適正な森林整備を進めるとともに、森林環境譲与税を有効に活用し、森林が有する多面的機能の維持増進を図ってまいります。
○今年の約束
後継者や新規就農者など、農業の担い手を育成します。
スマート農業の取組を支援します。
農地利用意向調査を実施し、農地の流動化を促進します。
農業振興地域整備計画の見直しを進めます。
栗山町農業振興公社による農業振興事業を推進します。
栗山町土地改良センターと連携し、農業生産基盤整備事業及び畑地帯総合整備事業を推進します。
森林(もり)づくり基金や森林環境譲与税を活用し、適正な森林整備や人材育成、木材の利用などを促進します。
森林空間の活用による森林環境教育や普及啓発に取り組みます。
商工業につきましては、「第2期商店街活性化アクションプラン」に基づき、関係団体と連携し、新規起業の促進や集客活動の強化、商店街デジタル化の普及促進など、賑わいあふれる商店街づくりを推進してまいります。
また、商工会議所や金融機関など関係機関・団体との連携を強化し、ラピダス関連企業をはじめとした企業の進出動向など、引き続き 情報収集に努めながら、積極的な企業誘致活動を展開してまいります。
○今年の約束 空き店舗・空き地の活用を支援します。
商店街地域カードの電子化に向けた取組を支援します。
地方進出を目指す企業の意向調査を実施します。
積極的な企業誘致活動を展開します。
第5期工業団地内の道路整備を行います。
観光・交流につきましては、新たに策定した「栗山町観光振興計画」に基づき、オープン3年目を迎える栗山煉瓦創庫くりふとを拠点に、観光窓口の充実や観光情報を積極的に発信し、さらなる関係人口の創出とまちの賑わいづくりを進めてまいります。
また、移住コーディネーターを中心に、効果的な情報発信やニーズに応じたきめ細やかな相談対応を行うとともに、UIJターンの促進やクリエイターの定着に向けた各種支援制度の実施など、移住・定住の取組を推進してまいります。
○今年の約束
関係人口の創出とまちの賑わいづくりを進めます。
ウェブサイトを活用した観光情報発信を行います。
UIJターン移住支援を行います。
UIターン等促進奨学金返済助成を行います。
クリエイター移住支援事業を行います。
雇用環境につきましては、ハローワークをはじめ関係機関・団体と連携し、就業希望者への適切な情報提供など、雇用の促進を図ってまいります。
また、従業者の資格取得支援制度により、町内事業者の人材育成や生産性向上の取組を支援してまいります。
さらに、南空知通年雇用促進協議会と連携し、季節労働者の通年雇用化を図ってまいります。
○今年の約束 従業者の資格取得支援制度を推進します。
季節労働者の資格取得を支援します。
誰もが快適で住みやすい安全・安心なまちづくりに向け、道路環境や住環境の確保に向けた、都市基盤づくりを進めてまいります。
また、住民生活に欠かすことのできない上・下水道など、ライフラインの維持・確保を図ってまいります。
道路・交通につきましては、快適で安全な道路環境を確保するため、道路改良や橋梁補修など計画的な道路網の整備や、生活道路の適切な維持管理を進めるとともに、冬期間における道路交通網を確保するため、効率的かつ効果的な除排雪事業を推進してまいります。
また、国・道が管理する道路の整備促進について、官民一体となり、引き続き関係機関への要請活動を行ってまいります。
さらに、町民生活を支える地域公共交通につきましては、沿線自治体や関係機関・団体と連携し、民間バス路線やJR室蘭線の維持・利用促進に向けた取組を推進するとともに、町営バスの運行体系の見直しや、近隣自治体との相互協力による運行手段の検討など、持続可能な 交通ネットワーク体系を構築してまいります。
○今年の約束 継立南学田線、旭台第3支線などの道路整備を行います。
朝日橋、山の手橋を補修します。
除排雪事業在り方検討会議の協議を進めます。
国道234号整備促進期成会による要望活動を行います。
新町通街路及び夕張長沼線等の整備促進を要望します。
町営バスの運行見直しに向けた検討を進めます。
路線バス乗務員確保に向けた支援を行います。
住宅・住環境につきましては、「栗山町住生活基本計画」及び「栗山町公営住宅等長寿命化計画」に基づき、公営住宅の建替や修繕を計画的に進めるなど、安全で快適な住環境の整備を図ってまいります。また、管理不全な空き家への指導や解体の支援など、安全・安心に暮らせる生活環境の充実を図ってまいります。
さらに、若者・子育て世代の移住者に対する住宅取得支援を継続するとともに、空き家の利活用促進に向けた情報提供や相談体制の充実など、定住しやすい環境づくりを推進してまいります。
○今年の約束 中里団地を建て替えます。
危険な特定空家等の対策に取り組みます。
人にやさしい住宅助成事業を行います。
若者・子育て世代の移住者への住宅取得を支援します。
空き家利活用促進支援を行います。
上・下水道につきましては、「栗山町水道ビジョン・アセットマネジメント」に基づき、老朽管など水道施設の計画的な更新を 進めるなど、良質で安全な水道水を安定的に供給してまいります。
また、「栗山町公共下水道ストックマネジメント」に基づき、下水道施設の計画的な更新を進めるとともに、中長期的な視点に立った事業経営の安定化を図ってまいります。
さらに、個別排水処理施設事業を推進し、生活排水処理環境の改善を図ってまいります。
○今年の約束 老朽水道管などを計画的に更新します。
栗山町水道事業経営戦略を改定します。
有機フッ素化合物など水道水の水質検査を継続して実施します。
下水道施設の機器などを計画的に更新します。
個別排水処理施設の新規設置を促進します。
河川につきましては、全国的に相次ぐ自然災害の状況を踏まえ、災害発生時に備える堆積土砂の撤去や樹木の伐採など、適正な維持管理を行ってまいります。
また、道と連携した「雨煙別川かわまちづくり計画」を推進し、良質な河川空間を創出してまいります。
さらに、国・道が管理する河川の治水対策や、魚類などが遡上しやすい河川環境の整備に向け、引き続き関係機関に要請してまいります。
○今年の約束 杵臼川、長谷川の沢川などを浚渫します。
雨煙別川かわまちづくり計画を推進します。
街なみ・景観につきましては、日出生活館の建替など、南部地域の振興を図るとともに、スキー場跡地の活用を含めた御大師山周辺整備や、馬追橋架換え工事に併せた錦地区の魅力ある街並みづくりなど、 将来を見据えた市街地形成を検討してまいります。
また、「栗山町公園施設長寿命化計画」に基づき、栗山公園施設の更新など、安全・安心で魅力ある都市公園づくりを推進してまいります。
○今年の約束 日出生活館の建替に係る実施設計を行います。
御大師山周辺整備、錦地区街並み整備の検討を進めます。
栗山公園や児童公園施設などを更新します。
人口減少や少子高齢化など、社会情勢が大きく変化する中、地域課題を的確に捉え、町民と行政が相互に連携・協力しながら、自助・共助・公助の視点に立った、持続可能なまちづくりを展開してまいります。
コミュニティ活動につきましては、町民の創意工夫による多様な地域活動を積極的に支援するなど、個性豊かで活力ある地域づくりを推進してまいります。
また、町内連合会などと協議を行い、住民自治の基盤強化や活性化に向けた取組への支援制度を構築してまいります。
○今年の約束 まちづくり協議会などの地域活動を支援します。
まちの魅力アップ応援事業を促進します。
町内会区域再編支援制度を構築します。
行政経営につきましては、「栗山町経営改革推進計画」に基づき、持続可能で安定した行財政基盤を構築するとともに、DXによる業務の効率化や「人材育成・確保基本方針」に基づく職員の育成、人事評価制度の運用など、組織体制の強化に取り組んでまいります。
また、町税等の適正な収納対策を推進するとともに、企業版ふるさと納税のPR強化や官民連携によるふるさと納税制度の推進など、自主財源のさらなる確保を図ってまいります。
さらに、北海道ボールパークや南空知定住自立圏など、広域連携による地域活性化の取組を積極的に推進してまいります。
○今年の約束 栗山町DX推進計画に基づく取組を推進します。
ふるさと納税制度の取組を強化します。
北海道ボールパークや南空知定住自立圏などの広域連携を推進します。
情報共有と町民参加につきましては、広報くりやまや町ホームページ、SNSの活用のほか、コミュニティFM放送を積極的に活用し、適時的確な行政情報の発信と、効果的な情報共有を図ってまいります。
また、まちづくり懇談会や町長のふれあい訪問などを通じて、町民の皆さんとの情報共有や町政への参加機会の充実を図ってまいります。
さらに、「栗山町女性活躍・男女共同参画推進プラン」に基づき、男女が共に働きやすい環境づくりや意識啓発を図ってまいります。
○今年の約束
コミュニティFM放送を活用し行政情報を発信します。
まちづくり懇談会や町長のふれあい訪問を充実します。
性の多様性を含め、ジェンダー平等に係る理解促進を図ります。
各種委員会へ女性の参画を促します。
以上、新年度の町政執行に臨む、私の所信の一端を述べさせていただきました。
地方創生の取組が開始されてから10年を経て、昨年発足した 石破内閣では、「地方こそ成長の主役」として、これを再起動させるとの方針を示しました。
当面は、総人口や生産年齢人口が減少するという事態を正面から受け止めた上で、人口規模が縮小しても経済が成長し、社会を機能させるための適応策を講じていくこととされております。
本町の将来人口推計では、10年後に老年人口が生産年齢人口を上回り、また、20年後には総人口が現在の半分程度までに減少すると見込まれており、将来的にまちの機能が維持できるのか、そうした危機感を抱く声も多く聞かれます。
今後においても、様々な厳しい局面が待ち受けていると思いますが、栗山には試練の時代に立ち向かい、未来を切り開く風土と伝統があります。
そして、私たちには、幾多の困難に立ち向かってきた先人のたゆまぬ努力と確固たる意志を、しっかりと受け継ぎ、未来へと継承していく責任があります。
まちづくりは挑戦の連続であります。
多くの難題を抱えているからこそ、果敢に挑戦を続けることが 重要であり、それによって確かな未来、新たな時代につながっていくものと確信しております。
次なるステージへとつなぐ新年度を、栗山新時代の「躍進の時」と位置づけ、「元気を結集し、笑顔が輝くまち」実現のため、確固たる信念をもって、町政運営に邁進する決意であります。
町民の皆さん、議員の皆さんの一層のご理解とご協力を心から お願い申し上げ、令和7年度の町政執行方針といたします。