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夕張川自然再生協議会(渡辺泰弘会長)が主催する「夕張川流域シンポジウム~夕張川の支流雨煙別川でサケ・マスの産卵を見た!~」が1月27日、総合福祉センター「しゃるる」で開かれ、町民など約80人が参加しました。
夕張川は栗山町をはじめ夕張市、由仁町、岩見沢市、江別市などを流れる石狩川の支流となる川で、これまで町民有志によるサケの稚魚放流や清掃活動などが行われているほか、2005年に国土交通省北海道開発局により防災対策や河川の保全などを示した「夕張川河川整備計画」が制定。2015年には栗沢頭首工に魚道(サーモンロード)が整備されるなど官民一体となった「川づくり」の取り組みが行われており、子どもたちの自然体験教育のフィールドとしても活用されています。
シンポジウムは、夕張川の現状を知り、よりよい川づくりを進めるための意見交換の場として行われ、前半は河川整備計画を担当する札幌開発建設部江別河川事務所が、河川整備の考え方や今後の方針などについて説明。
その後、流域生態研究所所長の妹尾優二さんによる「夕張川の自然再生~治水と利水と調和したいきもの豊かな川づくりのための具体的提案」と題した講演が行われ、妹尾さんは「今は水の力を利用しながら川づくりを手伝ってもらう『河川自然学』の観点で研究を行っている。さまざまな事例をもとに夕張川に当てはめていければ」と話し、石狩川や天塩川などを例に挙げながら川の特徴や構造について説明しました。
後半は、参加者との意見交換の時間が設けられ、「川の大切さを多くの町民の方たちも交えて今後も話をしていきたい」「サケが帰る川づくりを通して、南空知が活気づくような機会となってほしい」など、さまざまな意見が交わされ、夕張川の未来について考える貴重な時間となりました。